日本を代表する伝統芸能、人形浄瑠璃文楽の公演を中心とした国立劇場。「太夫」と呼ばれる演者のドラマティックな語り、三味線の音色、3人の人形遣いが動かす人形の繊細な動きなどによって構成される文楽は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されており、日本の美意識を表す芸能として今日も多くの人々から愛されている。
人形浄瑠璃発祥の地、大阪に建つ「国立文楽劇場」は、1984年に開館した日本で4番目の国立劇場で、設計は日本を代表する建築家の一人である黒川紀章が手がけた。文楽や舞踊、邦楽の公演のほか、小ホールでは落語や浪曲の興行も開催。外国人向けのものや、入門プログラムなども定期的に実施している。