大阪の都心部に広がる緑と水の空間「中之島公園」に溶け込むように建つ「大阪市立東洋陶磁美術館」。世界的に有名な「安宅コレクション」を住友グループから寄贈されたことを記念して大阪市が設立したもので、1982年に開館した。
所蔵品は、安宅コレクションの中国・韓国陶磁を中心に、濱田庄司などの寄贈や日本陶磁の収集などにより、東洋陶磁のコレクションとして世界第一級の質と量を誇る。この中には、2件の国宝と13件の重要文化財も含まれている。
展示では、中国、韓国、日本の陶磁などを独自の構成と方法により系統的に紹介している。自然採光展示ケース、回転式展示台、免震展示台など、展示設備にもさまざまな工夫が凝らされているのも特徴だ。