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大阪・関西万博にパナソニックパビリオン「ノモの国」が完成、来場者の秘めた力を分析

使用済み家電製品のリサイクル材料で建設、体験型の展示でSF映画の世界へ

Lim Chee Wah
テキスト
Lim Chee Wah
翻訳:
Time Out Osaka Editors
Panasonic's Land of Nomo pavilion at Osaka Expo
Photo: Panasonic | Panasonic's Land of Nomo pavilion at Osaka Expo
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2025年4月13日(日)に開幕される「大阪・関西万博」まで、あと1カ月を切り、続々と詳細が発表されてきている。パナソニック(Panasonic)は、開幕に先駆けてパビリオンを完成させた最初の出展者の一つで、内覧会からはその壮観さがうかがえる。

Panasonic's Land of Nomo pavilion at Osaka Expo – Vortex Rings
Photo: PanasonicAn exhibit inside the Land of Nomo

「ノモの国」と名付けられた、パナソニックのパビリオン。特筆すべきは、サステナブルに建設されていることだ。同パビリオンには、主に使用済みの家電製品から回収された97.1トンの鉄や1.2トンの銅に加え、約9200台ものドラム式洗濯機のガラスなど、リサイクル材料が用いられている。また、屋外には、アートブランド「ヘラルボニー」とのコラボレーション作品として、アーティストの輪島楓がデザインした「ガラス型ペロブスカイト太陽電池」のプロトタイプを展示する。

Panasonic's Land of Nomo pavilion at Osaka Expo – Vortex Rings
Photo: PanasonicAn exhibit inside the Land of Nomo

パビリオンは、2つのエリアで構成される。一つは、ワクワクする体験を通じて子どもたちが常識や思い込みから解き放たれ、自身に秘められた力を解き放つ、約30分間の非日常体験ができる「Unlock体験エリア」。そして、もう一つは未来社会のアイデアを具現化した展示エリア「大地」だ。

Panasonic's Land of Nomo pavilion at Osaka Expo – mist waterfall
Photo: PanasonicWaterfall = Mist installation

同パビリオンの目玉は、やはり「Unlock体験エリア」だろう。同エリアでは、光・映像・音・空気に関する最先端技術が融合し、没入感のある多感覚的な空間が作り出されている。中でも見どころは、粒径6マイクロメートルの極微細なミストによる、幅7メートル×高さ3.5 メートルものホログラムのようなスクリーン「滝」と、幅1.3メートルのミストの輪が天井から降り注ぐ「ボルテックスリング」。まるでSF映画から飛び出してきたような感動的な様相を呈している。

Panasonic's Land of Nomo pavilion at Osaka Expo – Vortex Rings
Photo: PanasonicVortex Rings made of mist

さらに、「Unlock体験エリア」では、来場者の反応や行動データを、「ノモの国」のために独自開発した感性モデルで分析。「性格的な強み4パターン」と、「強みを発揮する環境8パターン」に分類し、一人一人の秘めた力や可能性をストーリーとして、「蝶」のモチーフとともに描き出すという。

また、直接会場を訪れられない人のためにも、場所を問わず体験できるいくつかのコンテンツを公開予定。歌手の大原櫻子がテーマソング『夢は翼』を歌うオリジナルアニメや、閉幕後も子どもたちとつながり続けるための「(仮称)オンライン次世代共創プラットフォーム」などをチェックしてみてほしい。

「ノモの国」の詳細や、大阪万博のチケットの予約方法については、公式ウェブサイトを確認しよう。

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