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世界で最も権威のあるレストランの評価の一つであるミシュランガイドに、大阪から新たなスターが名を連ねた。「ミシュランガイド京都・大阪2025」の全セレクションが発表されたのだ。発表総掲載軒数は469軒で、過去最多の掲載数となった。

中でも注目は、大阪・堀江のメキシコ料理「ミルパ(milpa)」が、日本のメキシコ料理店として初めて一つ星を獲得したことだろう。オーナーシェフであるメキシコ出身のウィリー・モンロイ(Willy Monroy)は、世界的レストラン「ノーマ キョウト(Noma Kyoto)」でも腕を振るった実力派。先住民の食材や昔ながらの調理法に敬意を払いつつ、オリジナリティーに満ちたモダンメキシカンを提供している。

3月21日に、アジア初進出を果たした食と文化を体験できるフードマーケット「タイムアウトマーケット大阪」には、ミルパのカジュアルライン「覇王樹 タケリア」が出店している。
ミルパはペアリングコース一種のみの提供だが、同マーケットでは現地の味わいの「カルニータス」のほか、日本の素材を組み合わせたタコスや「セビーチェ」など、独創的なメキシコ料理を手軽に楽しめるので、ぜひ彼の繊細で丁寧な仕事が光る一皿を堪能してみてほしい。

このほか、3軒の新二つ星が誕生。京都からは、日本料理「高台寺 十牛庵/Kodaiji Jugyuan」と、はす向かいの日本料理「山荘 京大和/Sanso Kyoyamato」。大阪からは日本料理「老松 ひさ乃/Oimatsu Hisano」がそれぞれ一つ星から評価を上げた。
さらに、京都からは新ミシュラングリーンスターが2軒誕生。「ヴィーガンラーメン ウズ/Vegan Ramen UZU」が、ラーメンのカテゴリーでは世界初となる星付きとなった。もう1軒はイタリア料理「リストランテ ドーノ/ristorante DONO」で、日本料理「草喰 なかひがし/Sojiki Nakahigashi」と親子でのミシュラングリーンスターとなった。
大阪からは、一つ星の日本料理「桝田/Masuda」桝田兆史(ますだよしちか)が初めてメンターシェフとして受賞された。
ビブグルマン部門には、新規9件を含む108の店舗がラインアップ。創作串揚げ「クシアゲ ゼロイチゼロ(Kushiage 010)」、ミシュラン常連焼き鳥店「あやむ屋」、イタリアン「ラチェルバ(LACERBA)」などが掲載された。
なおタイムアウトマーケット大阪では、「あやむ屋」、クシアゲ ゼロイチゼロの姉妹店「クシアゲ ゼロゼロイチ(Kushiage 001)」、「ラチェルバ」の姉妹店「ピッツァ タイムワープ ∈ ラチェルバ(PIZZA TIMEWARP ∈ LACERBA)」もある。ミシュラングルメの味わいをはしごするのもいいかもしれない。ぜひ立ち寄ってほしい。



ミシュランガイド公式ウェブサイトとアプリに新たなセレクションを掲載。京都・大阪版では初となる電子書籍版も4月1日(火)に発売する。京都・大阪は、美食の都として世界からさらなる注目を浴びそうだ。
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