2020年11月に淀屋橋にオープンしてから、瞬く間にブレイクした人気立ち飲み店。その評判は界隈(かいわい)だけにとどまらず、大阪全体の人気立ち飲み店としても、まず名が挙がる一軒となった。
料理は、和食の修行を重ねた職人による上質な魚介を中心に、季節の野菜料理、黒毛和牛などを使った肉料理まで幅広くラインアップ。「タコの造り」は、 活けダコを店内で絶妙のミディアムレアにゆで、味わい深い酢味噌まで添えて、わずか630円(以下全て税込み)。酒も、定番として常備する「松の司 純米」(450円)のほか、焼酎やクラフトジンなど、セレクトセンスの良さが光る。
そんな料理と酒の上質さと良心価格に加え、今や「新たな大阪名物の一つ」ともいわれるのが店主・廣川健ことケンケンの、名人芸的な接客とトーク力。U字型のカウンターの中央で温かな心配りと、にこやかな笑顔で彼が作り出す店の空気の心地よさ。一度知ればきっと、いやどうしてもまた、大阪の街とこの店を再訪したくなることだろう。