再開発によってすっかりオシャレになった天王寺・阿倍野エリア。しかし、ワンブロック中に歩みを進めれば、このエリアの居住区としての風景に出合うことができる。大きな煙突を見つけたら、まずはリフレッシュするが吉。そこにあるのは、美容と健康がテーマの「日之出湯」だ。
入浴料金を支払って、スタンダードジャズが流れる小粋な脱衣所に入る。目を見張るのは、天井を悠々と泳ぐ108匹のコイ。この作品は京都の「ロックな」壁画家・木村英輝によるもので、浴場に向かうテンションを高めてくれる。
中に入ってからもうれしい驚きは止まらない。水素露天風呂や黄金に輝く水風呂、強めの刺激がやみつきになる電気風呂など、個性的なラインアップが迎えてくれる。さらには群馬県の名湯・伊香保温泉を再現した薬湯もあり、都会にいながらプチ旅行気分も味わえる。
富士山の溶岩を用いたフィンランド式サウナは、「サウナー」にはたまらない110度という高めの温度設定(男湯)。ここはワンコインで心も体も満たされる、湯のテーマパークと言っても過言ではないだろう。
さらにここは「美容銭湯」をうたっているだけあり、「枇杷蒸し」(30分 1,600円、以下全て税込み)や高気圧酸素カプセル(70分2,000円、入浴付き)などのオプションサービスも充実。大阪に来たら外せない銭湯の一つだ。