パブリックキャット 第6回

駄菓子屋の看板猫:石松、フミ(共に推定15才)鬼子母神にて

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テキスト、写真:ねこへん

2016年1月、石松、フミ、永眠。

安産、子育ての神である鬼子母神を祀る、
鬼子母神堂境内にある老舗の駄菓子屋上川口屋。関東大震災や戦争をも免れ、創業1781年、江戸の時代から続くこの店を、13代目の女亭主である内山雅代さんと共に守るのが2匹の黒白猫、石松とフミだ。もともと野良猫が多く住む雑司が谷一帯、2匹も生まれたばかりの頃に内山さんに拾われた。片目が不自由ながらも、番頭のごとく店先に構えるのがオスの石松。少々臆病な性格で、餌をねだるとき以外はなかなか表に出てこないのがメスのフミ。こちらは口元からちょこんと出ている舌がチャームポイントだ。店では代々、ネズミ除けも兼ねて猫を飼い続けているのだが、2匹が高齢を迎えていることを知ってか知らずか、最近は、その招かれざる客の姿がたびたび目撃されるように。しかしながら、店とともに年を重ねる看板猫の愛らしい姿は、鬼子母神に多くの人も引き寄せているは確かだ。

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名前:石松(鼻が白い・♂)、フミ(鼻が黒い・♀)
勤務先:上川口屋
年齢:共に15才(推定)
看板猫になるまでの経緯:
生まれたばかりの頃に拾われて以来、店で暮らすように

—ある1日のスケジュール—
10時 開店
17時 閉店
※冬は、奥の部屋のこたつで過ごしていることが多く、雨の日は休業

 

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