パブリックキャット 第14回

古本店の看板猫:ヂル(6才)吉祥寺にて

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テキスト、写真:Kisa Toyoshima

ヨドバシ吉祥寺の裏手、5坪ほどの小さな店舗が軒を連ねるジャルダン吉祥寺の一角にあるすうさい堂。狭い店内には『死体はみんな生きている』『閻魔帳』など、サブカル、アングラ系の本や漫画がずらりと並ぶ、ディープな古本屋だ。飾り棚や本棚の上からふと現れるのが、立派な体格の看板猫、ヂル。今は亡き漫画家のねこぢるをリスペクトして名付けたというヂルは、ワイルドな毛並みにうっすらと白い眉毛が凛々しい黒猫。『柳美里不幸全記録』やスプラッタ映画のポスターに囲まれても見劣りしない物知り顔は、まるで人間のよう。今でこそ落ち着き払ってるが、過去に約2ヶ月間行方不明になったという冒険家な一面も。発見にいたるころには、吉祥寺の有名猫になっていたという。基本的に愛想は無いが、街の人に愛される人気者だ。

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名前:ヂル(♀)
勤務先:すうさい堂
看板猫になるまでの経緯:幼少の頃に友人から譲り受けて以来、店主と共に出勤している。 

—1日のスケジュール—
13時頃 開店
20時頃 閉店
※隣の店、LABRAVAのレジスペースで眠っていることも。
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