ロリィタ

原宿界隈でロリィタになってみた

原宿、渋谷、表参道で、ロリィタの聖地を巡礼する

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ロリィタとは、人形や西洋の童話のヒロインを彷彿とさせる、日本のストリートファッション。フリル満載のブラウスや、パニエを仕込み円錐形に膨らませたスカートなど装飾過剰とも言えるそのスタイルの原型は80年代の後半、一部のナゴムギャルなどを中心に、熱狂的に受け入れられた。90年代にはファッション誌にて「ロリィタファッション」という表現が確立。2004年公開の映画『下妻物語』のヒットをきっかけに、ロリィタは広く一般に認知されることとなった。 ロリィタファッションには、「誰に何と言われようと自分の好きな服を着て好きなように生きる」というアナーキーな精神が宿っているようにも思える。「ロリィタになってみた」と言えど、実際に1度体験するなら単なるファッションとして着るだけでなく、ロリィタ文化を肌で感じてみよう。 

衣装協力 Angelic Pretty、PUTUMAYO
ヘアメイク 珠実

ロリィタになる。

一括りにロリィタファッションと言えど、その中には様々な種類がある。ピンクや白を基調とした甘く可愛いロリィタの王道、「甘ロリ」や、黒を基調とし、ゴシックの要素を取り入れた「黒ロリ」(あるいはゴスロリ)、ロリィタファッションにパンクの要素をプラスしたようなスタイル、「ロリパン」など、ロリィタも多種多様だ。今回は、自前でロリ服を揃える派として、王道「甘ロリ」系に人気の『Angelic Pretty』と、「黒ロリ」に「ロリパン」の要素を落とし込んだ、初心者でもチャレンジしやすい『PUTUMAYO』の2ブランドをセレクト。また、1日だけロリィタ体験をしてみたいという人に最適な店や、自前のロリィタ服に合わせたヘアメイクを行なってくれる店舗も掲載する。
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Angelic Pretty 東京店
Angelic Pretty 東京店
夢見る女の子へ贈る、キュートなロリータファッションブランド。小さな頃に憧れた絵本の中のお姫様が着ていたような、レースやフリル、リボンがたくさんあしらわれた服を扱っている。オリジナルのテキスタイルが大人気で、今回着用した『Marine Kingdom』シリーズも人気テキスタイルの1つ。オリジナルテキスタイルごとにオーバーニーやヘッドドレスなどを揃えることもできる。思いっきりラブリーなレースいっぱいのドレスから素材感を大切にした大人っぽいテイストのアイテムまで様々な商品展開があり、幅広い年代のファンが着られるようになっており、カジュアルに着こなすことができそうな服も揃っている。
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PUTUMAYO
PUTUMAYO
ゴシックロリータにパンクファッションのテイストを落とし込んだデザインアイテムを展開するブランド。フリルやレースを施した甘めコーデから、スタッズやスカルをモチーフにしたハードなスタイルまで楽しむことができる。「ロリパン」テイストのファッションながら、カジュアルだったり、クラシカルな雰囲気も感じられたりといった、ミクスチャー感が魅力だ。ロリィタ系ファッションの中では比較的挑戦しやすいことから、初心者の入門ブランドとしての人気も高い。ゲームやアニメとのコラボレーションも豊富。
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Maison de Julietta
Maison de Julietta
誰もがロリィタになれる、今まで原宿にありそうでなかったロリィタ専門サロン企画。ロリィタファッションの代表ブランドの服に着替え、プロのスタッフによりヘアメイクを仕上げた後、写真を撮ることができる。また、期間限定で同サービスでロリィタに変身した姿で原宿の街を散歩できる、『Maison de Juliettaお散歩プラン』も用意。さらに同店のヘアメイクサービスのみを受けたいという人に朗報。原宿の美容室、deaにて、メゾンドジュリエッタでのヘアメイクや、カリスマロリィタの青木美沙子も担当するスタイリストの珠実を指名すれば、自前のロリィタファッションに合わせたヘアメイクサービスを受けることもできる。

街でロリィタに出会う。

ごく最近まで、原宿の神宮橋に行けば、コスプレイヤーやデコラなどに混ざってたむろするロリィタを見かけることができたが、今では神宮橋に集まるロリィタもかなり少なくなった。今、原宿で確実にロリィタに出会うことができる場所は、多数のロリィタメゾンが集結するラフォーレ原宿の地下1.5階だ。また、週末に原宿を歩けば、運良く双子ルックのロリィタなどに出会えることもあるかもしれない。 
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ロリィタの魂を手に入れる。

ロリィタファッションに身を包んだら、原宿の街に繰り出そう。ここでは、ロリィタにも人気のドールショップや雑貨店、ヴィンテージショップを、ロリィタ文化に触れながら紹介。ロリィタも、ロリィタでない人も楽しめる店ばかりなのでぜひチェックしてほしい。
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天使の窓 原宿・表参道
天使の窓 原宿・表参道
ボークス社の人形、『スーパードルフィー』の専門店。『スーパードルフィー』とは、端正な顔と優れた関節構造で、世界初のカスタムできる人形としてマニアに大人気の人形。クラシックな洋館の中で、『スーパードルフィー』をゆっくり選び、気に入った子が見つかったらその場でお迎え(購入)することができるだけでなく、購入者と『スーパードルフィー』との絆を深める『お迎えセレモニー』を行うことができる。ロリィタが写真に写るとき、目を大きく見開き、無表情を作り、足は内股でスカートの柄を見せるようなポーズをとるが、それはロリィタが目指す姿が人形に通じていることの証だろう。
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  • 原宿
水曜日のアリス東京
水曜日のアリス東京
アリスの世界をモチーフにした菓子とアクセサリー、雑貨を揃えるショップ。名古屋店と大阪店は毎週末に入場規制がかかるという人気ぶりだ。扉の向こうに広がるファンタジックな世界で、夢見心地の買い物を楽しもう。 特集記事 原宿界隈でロリィタになってみた ブログ 水曜日のアリスが原宿にオープン。不思議の国に迷いこんできた
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  • ヴィンテージショップ・古物商
  • 高円寺
Meno
Meno
原宿通りの一角に店を構えるヴィンテージショップ。レディースアイテムをメインに、19世紀のアメリカやヨーロッパで作られたロマンチックなヴィンテージのウェアやシューズ、小物が並ぶ。白を基調にした店内には、凝ったレースや刺繍が施されたアイテムや、ナイティやコルセットなどのアンダーウェアの種類も豊富に取り揃えている。18世紀ごろのフランス貴族の女性は、たとえ肋骨が折れようともコルセットで腰を締め上げたという。貴族の魂を引き継ぐロリィタ上級者はヴィンテージのコルセットやアンダーウェアにぜひチャレンジしてほしい。

飲食店でもロリィタとして振る舞う。

ここでは原宿や渋谷、表参道にあるロリィタに大人気のカフェやレストラン、話題の執事喫茶を紹介。せっかくロリィタになってみたのに、普通のレストランやカフェに行くのはもったいない。飲食店もロリィタ気分を壊さないような場所を選んでみよう。
  • フランス料理
  • 原宿
  • 価格 2/4
Jardin de LUSEINE
Jardin de LUSEINE
竹下通りの一本奥にあるにもかかわらず、豊かな緑に囲まれた『ブラームスの小径』に佇む、ジャルダン ド ルセーヌ。同店はイギリスにあった洋館を移築した、ノスタルジックな雰囲気が魅力。様々な美術品や調度品に囲まれ、優雅な気分で料理を楽しむことができる。カフェタイムの『ケーキセット』(1,080円)のケーキや、チョコレートは、すべてルセーヌオリジナルで絶品。ピアノの生演奏を聴きつつ優雅にフレンチを楽しむことができる。ロリィタたちが大勢集まるお茶会などのイベントも行われている。
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  • 渋谷
舞踏の国のアリス
舞踏の国のアリス
渋谷、スペイン坂入り口、パルコのゼロゲート地下1階に位置する、『不思議の国のアリス』をテーマにしたレストラン。店内の中央にはメリーゴーラウンド型のボックス席を構え、テーブル席の『チェシャ猫のダンスフロア』や、半個室の『帽子屋のシークレットティーパーティ』も完備する。フードメニューはもちろん、アリスの物語の世界をイメージしたものを用意。トランプ兵をかたどった前菜、チェシャ猫の顔が描かれた生パスタなどかわいらしく盛りつけられている。ランチタイム営業もしており、スパゲティーやリゾットなどを1,000円程度と手頃な価格で提供する。
  • カフェ・喫茶店
  • 表参道
Q-pot CAFE.
Q-pot CAFE.
『Q-pot.』のアクセサリーが、そのままスイーツになって登場するカフェ。何が飛び出すかわからない、9つの摩訶不思議な『Qの部屋』で構成されているおとぎ話のような店内には、予約制のシークレットルームも存在する。オリジナルのだまし絵が施された食器にデコレーションされた、スイーツプレートは、食べるのがもったいないくらい可愛く、ロリィタ魂が爆発すること間違いなし。ブランドのファンならずとも、可愛いものが好きという人は、絶対に満足できる空間となっている。
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  • カフェ・喫茶店
  • 渋谷
外国人執事喫茶 バトラーズカフェ
外国人執事喫茶 バトラーズカフェ
渋谷東急ハンズ前に位置する、外国人執事がただサーブしてくれるだけでなく、お姫様だっこをしてもらい記念撮影などもできる執事喫茶。ロリィタは元々、18世紀フランスのロココ時代の貴族たちの精神を引き継ぐファッションだと『下妻物語』で語られているが、同店の執事たちはベルを鳴らすと、「Yes, my Princess!」とすぐに飛んで来てくれるし、パウダールームには手を取ってエスコートしてくれるので、ロココ時代のプリンセス気分になれるかもしれない。ただし、執事たちとの会話はすべて英語である。真のプリンセスは英語くらい話せないと駄目ということなのか。
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