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「東京ブランド」の確立に向けて東京都が進めるプロジェクト『&TOKYO』の活用事例発表会が開かれた。東京ブランドのロゴ、キャッチコピーである「&TOKYO」は、「&」の前に様々な言葉や企業ロゴなどを組み合わせることによって、東京の魅力や価値を世界に伝えていくツールだ。
東京都は昨年10、11月に一般からその活用方法のアイデアを募り、計1249件の応募があった。タイムアウト東京編集部の外国人目線での推薦を踏まえ、東京都によって選考が行われた。二度の選考の中から、舛添東京都知事と東京ブランドアンバサダーに選ばれたフレンチシェフの三國清三、俳優の別所哲也、アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅ、そして特別選定委員の厚切りジェイソンが、東京ブランドの価値を伝えるにふさわしい作品として、それぞれ「東京ブランド賞」「東京ブランドアンバサダー賞」「特別賞」を選定した。
舛添東京都知事が選定する「東京ブランド賞」には、永代橋から見える夜景が美しいOtani .Kazukiの作品『RIVER&TOKYO』が選ばれた。選定理由を知事は「東京は江戸時代から水の都であり、隅田川の橋のたもとは昔からにぎわいの場所だった。高層ビル、橋、船の明かりが水面に映り、東京の夜の美しさをよく表しているこの作品は、まさに世界に伝えたい東京の魅力だ」とコメントした。
タイムアウト東京の外国人エディターは、同作品について「船の光、水辺の爽快感と人々の生活の力強い光がいい。水路であってもパンクチュアルな日本」と評していた。外国人にもしっかりと東京の空気感を感じ取れる作品といえるだろう。
最近免許を取ったばかりというきゃりーぱみゅぱみゅは、お気に入りのドライブコースのレインボーブリッジと東京の夜景が美しい作品『DRIVE&TOKYO』を選んだ。都知事も、彼女の見ている風景に共感を示した。
思わずよだれが垂れそうになる『KABAYAKI & TOKYO』は、アンバサダーに選ばれた三國シェフが選んだ。「江戸前すしに負けないくらい美味しい東京のうなぎを、海外の人にも味わってほしい」とコメントした。
毎年東京で開催される世界中の若き映像作家が集まる『ショートショートフィルムフェスティバル & アジア』の代表を務める別所は、「東京の魅力を海外から集まった作家もたくさん映像におさめているし、これからも世界に発信したい」と語り、rika .okuraの作品『EXCITING & TOKYO』を選んだ。
東京オリンピック・パラリンピックに向けて変わっていく東京の街中で、東京ブランド『&TOKYO』のロゴを見かける機会がますます増えるだろう。 受賞作品は&TOKYO公式サイトで見ることができる。
特別選定委員の厚切りジェイソンは『MEGACITY & TOKYO』が気に入ったようだ