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カオマンガイの真打ち登場、ガイトーンTOKYOへ行ってきた

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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Originally posted July 18 2014

東京でも間もなく梅雨が明け、本格的な夏がやってくる。暑さにやられて食欲が振るわないときは、さっぱりとしてスパイシーなエスニック料理が最高だ。オープン初日から連日盛況が続いているカオマンガイ専門店が渋谷にあるという噂を聞きつけ、レポートに向かった。

中国の海南島で生まれ、東南アジア各地では定番屋台料理として親しまれるカオマンガイ。本場タイのバンコクには様々なバリエーションのカオマンガイが存在するが、その中でも絶対的な人気を誇っている店が、ラーン・ガイトーン・プラトゥーナムだ。50年に渡って地元の人々や世界中の旅行者に愛されてきた伝統の味が、2014年7月11日、ガイトーン Tokyoとして日本初上陸を果たした。

渋谷駅から明治通りを並木橋方面に進むと現れる同店。シンプルながら人目を引く店舗デザインは、東京の雰囲気に合わせた特別仕様。タイ屋台の雑多な雰囲気とは異なるが、調理場に立っているのは皆、現地で修行を積んだ本場仕込みのスタッフたちだ。

当初11時00分〜23時00分の通しで営業を予定していたが、あまりの混雑に2時間足らずで品切れとなってしまうため、現在は暫定的にランチタイムとディナータイムに分けて営業を行っている。テイクアウトも行っているため、相当な量を準備していてもあっという間に材料がなくなってしまうという。同店の主なメニューは『カオマンガイ(スープ付き)』(700円)のみ。サイドメニューとして『骨入りスープ』(50円)『ソムタムサラダ』(150円)があるほか、ビールは『シンハービール』と『エビスビール』(ともに560円)の2種類を用意している。

いよいよ『カオマンガイ』が運ばれてくる。タイ米のコシヒカリとの異名を取るジャスミン米をガーリックとともに鶏のダシで炊いたライスに、しっとりと茹でられた鶏肉が乗っている。これに特製のタレをかけて食べるわけだが、タレには唐辛子がたっぷり入っているので、辛いものが苦手な人はうまく調整しながら食べるといい。

タレをかけ、パクチーを乗せ、口に運ぶ。ダシが染み渡ったご飯のコクと、甘辛くさわやかタレの味が広がる。鶏肉のゆで加減もちょうどいい。鶏味のご飯に鶏が乗っているだけだというのに、なぜこんなにクセになる味になるのか不思議だ。
タレには唐辛子のほかに、ショウガやニンニク、醤油や甘辛い味噌などが入っているようだが、製法は門外不出のため、詳細は教えてもらえなかった。

いくらでも食べられそうな味、という感想が妥当だろう。男性客であれば50円をプラスして大盛りにすることをおすすめする。現時点では、あまりの混雑ぶりに尻込みしてしまうかもしれないが、いつかは足を運んでほしい一軒だ。

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