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昔ながらの趣ある店と、若者を惹きつける注目ショップとが混在する個性ある街、中目黒。そんな街の高架下空間が、11月22日に中目黒らしい街の楽しみ方ができる商店街、中目黒高架下として新たに生まれ変わった。目黒川から山手通りを越えて祐天寺方面へ、繁華街や住宅地を貫く全長約700mにわたる同空間にはレストランやカフェ、居酒屋などバラエティ豊かな店が集結。ここでは、タイムアウト東京がおすすめる注目の店を紹介する。
1.PAVILION
「LOVEとART」をテーマとしたレストラン。店内には西野達や名和晃平らのアート作品が大胆に展示されており、一歩足を踏み入れるとまるで別世界に迷い込んだかのような感覚だ。また、テーマの1つ「LOVE」には下心の意味合いも込められており、気になっている相手をデートに誘うにはうってつけのレストランとなっている。たとえば、気になる人をなかなか食事に誘えない人が「アートを見に行こうよ」といった別の角度から相手を誘えたり、店内には絶対に密着せざるを得ないとてつもなく狭い2人席も用意されているのだ。さらに、170ほどの言葉を記憶しているパンダの神父が飾られている懺悔室(周囲から目線が隠れる2人用の半個室)では「白黒つけなさい」など、約10分に一度、神父から助言のような言葉が聞こえてくるなんて仕掛けも。一緒に訪ねた相手との距離が縮まること間違いなしの一軒となっている。
また、同店専用のROMAN(3ROMAN2,000円、6ROMAN4,000円、10ROMAN6,000円)という独自の通貨も用意されており、この通貨を利用するとさらに2人の距離を近づけられるサービスを受けることができる。たとえば、1ROMANで楽しめる『一束の小さな小さなブーケ』。これは、席にやってくる花売りから花を買えるサービスで、食事中は目の前の花瓶に花を飾って楽しみ、帰りがけにはその花を女性にプレゼントすることもできるのだ。ほかにも、ROMANを使用すればサカナクションの山口一郎をはじめとしたアーティストがキープしている酒を飲めたり、スクラッチを削って出たレモンの数によって濃さが変わるレモンサワーを楽しめたりと、ゲーム感覚も交えながら食事を楽しむことも可能。そのほか、提供される料理にも遊び心が盛り込まれていたり、山口一郎が実際に曲作りをしていた机が置かれていたり、川島小鳥の写真が飾ってあったりと、下心がなくともぜひ訪ねたい刺激がたっぷりと詰まった空間となっている。
2.鶏だしおでん さもん
関東初出店となる名古屋で人気のおでん屋。店先には特大のおでん鍋が置かれており、前を通る人々の食欲を掻き立てているのは言うまでもない。これからの季節は、吸い込まれるようについ立ち寄ってしまいそうな一軒だ。また、同店の特徴は厳選した鶏ガラと野菜を長時間煮込んだ鶏出汁でおでんの種を炊いていること。鶏出汁ならではのしっかりとした味と深いコクが感じられる特製おでんで、この冬は身体の芯から温まりたい。
30種類弱ほどの種が用意されているが、なかでもおすすめは味がしっかり染み込んだ大ぶりの大根や、せせり、ぼんじりといったぷりぷりとした食感の鶏串。また、箸を入れると味の濃いとろりとした黄身が姿を現わす名古屋コーチン半熟卵も絶対に外せない一品である。
3.LONCAFE STAND NAKAMEGURO
江ノ島に本店を構えるフレンチトースト専門店。ここでは、フランスのパンペルデュを再現した外はカリカリ、中はとろりとしたスイーツを楽しむことができる。ここで味わうべきは中目黒店限定の『ライムクリームのティラミス』。ライムの酸味がほどよく効いていて、最後までさっぱりと味わえるメニューとなっている。
また、高級感のあるフレンチトースを味わいたい人には数量限定の『黒トリュフのホワイトソース』がおすすめ。シャンパンとのセットにすることもできるので、贅沢なひとときを過ごしたい際にぜひ立ち寄ってみてほしい。
そのほか、中目黒の新たな待ち合わせスポットとして活躍してくれるであろう中目黒 蔦屋書店や、直輸入型のワイン専門店ヴィノスやまざき 中目黒店、のどぐろと牡蠣をリーズナブルに楽しめる日本酒バルNODOGUROYA KAKIEMONなど、20を超える店が集結する中目黒高架下。新たな姿として生まれ変わった注目のこのスポットに、ぜひ足を運んでみてほしい。