キモノはどこに行ったら買えるか。デパートや、銀座などにあるキモノ専門店(呉服屋という名前)でそれは売っている。ただし非常に高い。しかし、中古になるとぐっと安くなる。100万円した、金糸銀糸の豪華なものが、いまでも見た目は立派なのに、5万円くらいで買えたりするのだ。(Q1:どうしてそんなにキモノの中古品は安くなるのか?)
買うのではなく、ただ見たい、それも、実際に着ているところを見たいのならばどこに行けばよいか。バッキンガム宮殿やバチカン大聖堂に行くと衛兵たちが、鮮やかな古風な衣装で立っていて、撮影するのに格好の対象だが、日本では、皇居にも、国会議事堂にも、サムライ姿の日本人は立っていない。(Q2:なぜサムライ姿は、観光資源になっていないのか?)
サムライの男性のキモノ姿を見たければ、劇場(歌舞伎座、新橋演舞場、国立劇場)に、歌舞伎を見に行けばよい。舞台に現れる役柄には、天皇の宮廷の貴族や江戸の町人もいるが、現れる大半の男役はサムライであり、彼らの見事なキモノ姿を見ることができる。しかし今の東京で、男たちは日常の生活の中では、もはやほとんどキモノを着ない。女性のキモノ姿を見るには、同じく歌舞伎を見に行く方法がある。そこでは舞台の上だけではなく、観客の2割くらいはキモノを着ている。ただし、彼女たちのキモノは地味なのが多い。(Q3:なぜ日本の男性はほとんどキモノを着ないのに、女性はキモノを着るのか?)