時代の音楽シーンを象徴するアーティストたちをピックアップしてきたリキッドルームのライブシリーズ『Song For Future Generation』。第4回となる今回は、あらゆるユースカルチャーが交差する渋谷の古着屋BOYとの共同主催で、気鋭のバンド6組が集まった。
秀逸なローファイ、サイケサウンドを聴かせる2人組のドミコは、2017年8月にリリースした2枚目のフルアルバム『hey hey,my my?』を引っさげての登場。2017年の『フジロック』でレッドマーキーステージという大舞台で堂々たるパフォーマンスをみせたMONO NO AWAREは、期待の新作『人生、山おり谷おり』のリリースを11月に控える。前回の『Song For A Future Generation』にも登場したodolは、日進月歩の成長ぶりをライブで見せてくれることだろう。
双子姉妹を含む女性4人組バンドのCHAIは、はじけるような奔放(ほんぽう)さと複雑な楽曲をポップに聴かせる実力が備わった恐るべき新鋭。クセになる進化系バブルガムポップは今が見ごろだ。インディーロックとブラックミュージックをクロスオーバーさせる新時代のバンドの潮流にあって、ひときわオリジナリティのあるサウンドを聴かせるKing Gnu。アメリカオースティンの音楽見本『SXSW2017』でも賞賛を浴びた末恐ろしい才能を体験したい。平均年齢18歳の高校生バンド、ニトロデイの出演も注目だ。彼らが2017年の夏にリリースした『青年ナイフEP』は、ティーンの音楽ファンはもとよりオルタナティブロック全盛を過ごした大人たちの間で話題を呼んでいた。衝動がほとばしるギターサウンドは必聴だ。
才気溢れるエモーショナルなバンドが一堂に会する一夜を見逃さないようにしよう。