末げん
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東京、親子丼10選

神田、築地、新橋、白金で味わう絶品親子丼

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Text by 神森真理子、Time Out Tokyo Editors

説明するまでもないが、親子丼とは鶏肉を割下で煮込み、卵でとじたものを米の上にのせた料理だ。もともと鶏鍋の締めとして提供されたのが始まりといわれており、シンプルな料理だからこそ素材の良さが重要になってくる。

そうなるとおいしい親子丼を求めたときに専門店に足が向くのは当然といえば当然。今回も焼鳥屋や水炊き料理店のランチメニューなどが大半を占めた。文章では「とろとろ卵」など一辺倒な表現になってしまうが、どの店も、卵の火入れ、鶏肉の調理など趣向を凝らしているので、百聞は一食にしかず。ぜひ食べ比べてみてほしい。

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  • 日本料理
  • 築地
  • 価格 1/4

築地場外にある鳥めし 鳥藤分店は、100年以上続く老舗鶏肉卸が経営しているとあって、鳥の品質は抜群。おすすめは「しゃも親子丼」(1,600円)。甘口で濃いめのつゆで仕上げたとろりとした卵と、弾力があり、さっぱりとしていながら旨みもあるしゃものバランスが絶妙。セットで提供されるコラーゲンたっぷりの濃厚なスープとの相性も良い。

  • 溜池山王

溜池山王のきすけ本店では、秋田比内地鶏を使用した「親子丼」(1,200円)が人気。奥久慈卵の絶妙な半熟具合も素晴らしいが、特筆すべき点は比内地鶏の旨さだろう。プリプリの弾力感溢れる比内地鶏は、噛むほどに旨味が増す。比内地鶏の旨味が凝縮されたモモ肉とムネ肉をたっぷりと使用し、みりんだけですっきりとした甘さに仕上げた最高級の一杯だ。

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  • 末広町

末広町の鳥つね自然洞を訪れたら、少し贅沢して限定20食の特上親子丼を注文してほしい。なかでも「特上もつ入親子丼」(2,100円)は絶品。鶏肉は柔らかい食感を残すためレアに近い状態。レバーはなめらかな舌触りだ。こだわりの兵庫県産卵はふんわりと火を入れたものと、ほとんど生のものが二層になり、黄身の鮮やかなオレンジが食欲をそそる。

  • 新橋
  • 価格 3/4

新橋駅前にある末げんは1909年創業の老舗鳥割烹。三島由紀夫が最後の晩餐として選んだ店としても知られている。ランチタイムの親子丼「かま定食」(1,300円)はひき肉を使用しているのが特徴的。奥久滋軍鶏、東京軍鶏、地養鶏、合鴨をブレンドしたひき肉は甘くしっとりと味付けられ、懐かしい味わい。卵と、三つ葉とともにふんわりとまとめられている。

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  • 築地
  • 価格 1/4

市場からは少し離れるが、ボリュームを求めるならば築地本願寺の裏にある焼き鳥屋、辰の字のランチがおすすめ。大きくカットされたジューシーな鶏肉がごろごろと入り、そこにとろっとした卵がからむ。鶏肉の味に自信があるためか薬味などは一切使用せず、味付けも薄め。シンプルに鶏肉の旨みを感じられる一杯だ。写真:「親子丼」(850円)

  • 赤坂

赤坂のすみやき料理 はやしでは、古民家風の店内で囲炉裏を囲みながら旬の食材が楽しめる。ランチメニューは親子丼のみと潔い。甘さ控えめの卵はふわふわの食感で出し巻き卵のような優しい味わい。上には生卵の黄身がのっているので、前半は出汁の風味を、後半は黄身を崩し、濃厚な卵かけごはんのように楽しもう。写真:「親子丼(普通盛り)」(1,000円)

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  • 焼き鳥
  • 白金
  • 価格 2/4

恵比寿三丁目の交差点近くにある鳥料理屋、酉玉本館の親子丼は、その名も「巨匠の親子丼」。砂糖の代わりに甘酒を使用した優しい甘さの卵で自慢の鶏肉をふんわり包み込んでいる。玉葱ではなくごぼうが入り、しっとりとした食感にアクセントをくわえているのも特徴的。焼き鳥を味わった後の〆にぴったりの親子丼だ。人気店なので必ず予約して来店しよう。

  • 日本料理
  • 飯田橋
  • 価格 2/4

神楽坂にある鳥茶屋別邸の「(上)親子丼」(1,080円)は、これを目当てに神楽坂を訪れる人もいるほどの人気メニュー。旨みと柔らかさが特徴の富士高原鶏とふわふわで濃厚な地卵をたっぷり使用したボリュームある親子丼は、これぞ正当派という味わい。卵とご飯の間の刻み海苔が風味をプラスし、昆布と鰹節で丁寧にとった出汁で仕上げられた、名店ならではの逸品だ。なお、親子丼は平日ランチ限定なので注意しよう。

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  • 飯田橋

本家あべやで平日ランチタイムに食べられるのは、鶏肉、卵、出汁に至るまで、比内地鶏を100パーセント使用したという「比内地鶏究極親子丼」(並盛り 1,100円)。やや濃いめの味付けで割下も多めだが炭火で香ばしく焼きあげた地鶏の味がしっかり主張。鶏肉にはもも肉とむね肉2つの部位を使用しており、味の違いを楽しむことが出来る。たっぷりの卵も濃厚な味わいだ。

  • 押上

東京ソラマチ、イーストヤードにある親子丼店。行列ができる人気店、人形町「玉ひで」初の暖簾分けとしても有名だ。店内は時間入れ替え制となっており、ランチには、粋親子丼」(1,628円)白レバ親子丼」(2,035円)など4種類のメニューがある。ディナーは、前菜や鶏だしスープが付いたお膳仕立てのセットメニューとなり、「上とく膳」(2,398円)、「とく膳」(1,320円)に別途親子丼を注文するスタイルとなる。買い物の合間にエネルギー補充をするのに良いヴェニューだ。

もっと東京でグルメを満喫する……

居酒屋の定番メニューながら、ミシュランガイドで星が付く店も登場し、日本料理として確固たる地位を築いた焼き鳥。日本人が愛してやまない料理だけに、焼き鳥を提供する店舗は星の数ほどもある。いざ美味しいものを食べたいと思っても、店選びに苦労する人も多いのではないだろうか。

気軽にぷらっと入れる下町の居酒屋から、デートにも使える洒落たダイニングまで、タイムアウト東京が自信をもって勧める、東京の焼き鳥の名店10軒を紹介する。

  • 日本料理

丼ものの定番、天丼。起源は1830年代と言われており、江戸時代から愛され続ける日本の重要な食文化だ。高カロリーフードの代表のような存在の天丼だが、専門店で多く使用されているごま油は、コレステロールを下げる効果のあるリノール酸やオレイン酸、抗酸化作用のあるセサミンなどを含み、意外と健康的。

ここでは、リーズナブルな価格で人気を博す天丼専門店から、高級店のランチまで、タイムアウト東京が厳選した店を紹介する。衣ひとつとっても、さくさく食感のものから、たれの染みたしっとりタイプまでバラエティ豊かなので、好みの1軒を見つけてほしい。

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ミシュランの星を獲得したレストランの数は、東京が世界最多と言われるように、美食の街だ。2020年版のミシュランガイドブックにその名を刻むことができた星付きレストランは212軒。この数には、「本格的な料理を手ごろな価格で提供する」という理由でビブグルマンを与えられた店を含んでいない。

ここでは、予算を気にせずに、良質な食事を楽しめる東京のミシュラン星付きレストランやビブグルマンレストランを紹介する。

  • ラーメン

競争の激しい東京のラーメン業界。ここでは不動の人気店から隠れた名店、彗星(すいせい)のごとく現れた新店まで多様なジャンルで紹介する。都内全域から好みの一杯に巡り合ってみよう。

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