荻窪駅南口から南阿佐ヶ谷方面へ徒歩2分ほど。古くからラーメン店の多い荻窪の中でも、最古参の店だ。1947年(昭和22年)創業の老舗で、現在の東京つけ麺のルーツともいえる歴史的価値がある。
「つけそば」は、柔らかく太めの自家製麺に、辛さと甘酸っぱさが合わさった強烈な個性のスパイシーなつけ汁という組み合わせ。賛否両論のある個性的な味だが、ハマると定期的に無性に食べたくなるクセになる味わいだ。老舗だからこそ、今どきの店にはない斬新さが際立っているといっていいだろう。
店内にも注意書きがあるが、麺類ができるまでにかなりの時間がかかるため、注文時には注意が必要。スープ割がほしい場合も器を厨房(ちゅうぼう)に持っていくなど、独特のローカルルールが多々ある店だが、ぜひ堪能してもらいたい一杯がここにはある。